一般社団法人国際心理支援協会主催「令和2年公認心理師現任者講習会」にご登壇いただく講師の先生方に、
「公認心理師」をテーマにインタビューさせていただきました。その内容をご紹介させていただきます。
ぜひご覧ください。
(ここで紹介する講師が、お申込みされる現任者講習会の会場で科目担当されるかについては、スケジュール発表後にご確認ください)

【三林先生にインタビューその1】

【講師紹介】
三林 真弓(みつばやし まゆみ)
現職は京都文教大学教授。キンダーカウンセラーやスクールカウンセラー、子育て相談などの臨床を行っている。主な研究領域・実践領域は教育領域や福祉領域。子育て支援(ママさんサポーター)活動を継続的に行っている。

インタビューアー:よろしくお願いいたします。

三林:よろしくお願いいたします。

インタビューアー:今日のインタビューのテーマとしまして、公認心理師という資格が、今回できた訳ですが「公認心理師」という資格を小中高の教員、ソーシャルワーカー、看護師、心理を完全にメインで仕事としてやっていた方々ではない方にも現任者講習会を受けて、資格をとろうとしている方がたくさんいると思われます。そういった方々が、これから公認心理師という資格を持って働くことになれば、どういった良いことや活かせることとか、あると思われますか?

三林:
ダブル資格(看護師・公認心理師など)ということですね。小学校の先生が、例えば公認心理師の資格をとって「公認心理師として働く」という方もおられるかもしれない。一方で、公認心理師の資格は持っているけれども、小中高の教員として働くという人もおられると思います。もしかするとお給料面を考えるとそちらの方で働かれるほうが大きいかなと思います。ダブル資格を持っていることで、教育領域で働く小中高の教員の方が、心理をプラスすることで、同じ教員の仕事を続けながらも教育相談により充実した生徒さんとの関わりが出来るということにもつながるでしょう。例えば、病院でもテスターとして働く心理師さんは多いですが、全ての科において心理職のポジションがあるかといわれたらそうではありません。そういうところで、標榜科目の中に心理の心得のある看護師さんがいてくれるということは、それぞれの患者さんにとって、安心なところがいっぱいあるだろうと思います。特に、緩和ケアにも公認心理師の方が少しずつ入ってきておられますが、まだまだ多くはなく、最後の命を全うする本当に臨床の現場の中で、たくさんおられる看護師さんが、この公認心理師の資格を目指して、ダブル資格を持って、緩和ケアをしてもらえるのはすごくいいことだと思います。あと、ソーシャルワーカーも病院とか福祉とかいろんなところで対人援助職として働く方が、人と人とのやり取りをする中で、また面接の場面でどうやって聞くのか、どうやって伝えるのか、支えるのかといったカウンセリング技術を学ぶことは、ソーシャルワーカーの幅をより広げたり厚みを持たせることになるかなと思います。

インタビューアー:
ありがとうございます。現任者講習会を受けられた方からお尋ねいただくことが多いご質問についてです。今は資格試験を突破することに気持ちが向いているので、資格勉強をメインにされていても、資格をとった後で「果たして資格取ったけど、本当に役に立てられるのか」「そういう技術的な傾聴の仕方とかをどう学んでいけばいいのか」ということを悩んでおられ「何か参考になる本とか、研修とか、方法とかありませんか?」と尋ねられる事が少なくありません。三林先生としては、何かご紹介いただける方法とか、書籍とかおありですか?

三林:それこそ国際心理支援協会でいっぱいされますよね?(笑)

インタビューアー:
そうですね(笑)

三林:ぜひ、国際心理支援協会のカリキュラムはホームページにすぐにアップされてますし、そいうところに参加されたり、皆さんぜひいろんなところに足を運ばれてみてはいかがかなと思いますね。

インタビューアー:国際心理支援協会では、現任者講習会が落ち着いたら、もっと開催していきたいと思いますが、今はあまりたくさんできてはいませんね。その他には何かおありでしょうか?

三林:
私は臨床心理士の資格をもっているのですが、臨床心理士の資格は5年ごとに更新をしなければいけません。ポイント制である程度研修に参加しなければいけないというノルマがあるんです。そのために臨床心理士の資格認定協会が出している研修会、臨床心理士同士で研鑽し合うような勉強会であったり研究会であったり学会だったりがあるかなと思います。公認心理師にしても、公認心理師向けの研修であったりとか、かなり全国のレベルで開催されるのかなと思いますね。資格を取ったから学びが終わりであるという形では決してなくて、資格を取ってさらに研鑽していかなくてはいけないというのは、死ぬまでというかこの仕事を離れるまでずっと続くのかなというのはありますね。

インタビューアー:
いろんなところで、研修を開催されればいいですね。もちろん国際心理支援協会だけではなくて、いろんな研修できないので、やっぱりお互いにいがみ合いながらではなくて手をとりながら研修の場を提供できたらいいなと思いますね。

三林:学会レベルというと、公認心理師の学会はないですよね?

インタビューアー:
学会はないですよね。職能団体としての「公認心理師協会」はあるんですよね。東京の場合は、臨床心理士会がそのまま公認心理師協会になりましたが、都道府県によって、臨床心理士会が名称を変えたところや、別に公認心理師協会を作ったところもあります。

三林:そうすると地域によって名称が違ったり、公認心理師が入れてもらえるところと、入れてもらえないところがありますね。

インタビューアー:ややこしいですね。

三林:どこかで都道府県ごとにグルーピングされて、みんなで学び合おうとか一緒に研鑽積んでいこうねというのはやっているので、そこのところにぜひ所属していただいて、みんなで学び合う機会というのは、ぜひ持っていかれるといいかなとは思いますね。

インタビューアー:
そうですね。公認心理師協会として初めて立ち上がったところでもあっても、臨床心理士会から公認心理師協会に名前が変わったところでも、全ての都道府県にそれぞれ置かれている(あるいは、これから置かれる?)と思うので、それはいいですよね。

三林:
そうですね。例えば、京都府のスクールカウンセラーは「イコール臨床心理士」なんですよね。なので、臨床心理士としてスクールカウンセラーをやっている部局があって、研修なりを行っているですが、そこに、臨床心理士の資格をもっていない公認心理師のスクールカウンセラーという方も、既にいらっしゃって、そういう人たちにも、排斥することなく一緒に高めあっていければいいよねという方向性に向かっていると思います。

インタビューアー:
スクールカウンセラーの研修とか、臨床心理士の研修とか公認心理師だけしかもっていない人でも受けられるようになっていくのではないかと想像します。

三林:徐々に広がっていくのではないかと思いますね。

インタビューアー:
ありがとうございました。