一般社団法人国際心理支援協会主催「令和2年公認心理師現任者講習会」にご登壇いただく講師の先生方に、
「公認心理師」をテーマにインタビューさせていただきました。その内容をご紹介させていただきます。
ぜひご覧ください。
(ここで紹介する講師が、お申込みされる現任者講習会の会場で科目担当されるかについては、スケジュール発表後にご確認ください)

【三林先生にインタビューその3】

【講師紹介】
三林 真弓(みつばやし まゆみ)
現職は京都文教大学教授。キンダーカウンセラーやスクールカウンセラー、子育て相談などの臨床を行っている。主な研究領域・実践領域は教育領域や福祉領域。子育て支援(ママさんサポーター)活動を継続的に行っている。


インタビューアー:
三林先生の最近の研究テーマを教えていただけますか?

三林:私は、京都文教大学の学生さんたちと一緒に「ママさんサポーター」という子育て支援、ボランティア活動をしています。研究テーマは「子育て支援」がメインです。それこそ、ママさんサポーターは、あえて「無資格の人が、小さいお子さんがいらっしゃるお母さんや、小さいお子さんに関わることのメリットというか、良さ」を生かした活動なので、資格云々とは話が外れますが。そういうところの良さを見出していければと思って、学生さんたちと一緒にやらせてもらっています。私自身の仕事としては、子育て相談をやったり、キンダーカウンセラーをしたり、高校でスクールカウンセラーをしています。ですので、教育領域、福祉領域あたりに関心があります。私のここ最近の研究の関心テーマは「絵本」ですね。

インタビューアー:そのあたり、もうちょっと教えていただいてもよろしいですか?

三林:絵本の中に表れるストーリーもそうなんですが、(絵本で使われる)色使いであったりとか、親子で読み聞かせするときの親子の心の交流を、絵本を媒体にどのように起こるのかとかに関心があります。あと、もちろんカウンセリングの場で絵本が使えればいいのにな、と思っています。私もなかなか上手に出来ていないし、実験的に目の前のクライエントさんに、私の関心だけをもってそれをするのはできないので、まだまだ途上といったところです。

インタビューアー:なるほど。さっきの話をつなげると、看護師さんとかソーシャルワーカーとか教員とか、そういう方が現任者講習会を受けられることが最近多いですが、たまに保育士さんとか幼稚園教諭の方もおられることがあります。そういう子どもに関わる専門家と協働(コラボ)するとかみたいなことって、お仕事や研究の中でおありですか?

三林:ありますね。さっきの子育て相談なんかも、子育て支援センターに行くと、もうセンター長が保育士さんだったりとかするので。よく「チーム医療」や「チーム学校」なんて言われますが、それ以外の現場でもチームで動くことが多いかなと思いますね。ソーシャルワーカーや保健師さんとかとも。

インタビューアー:先ほどの話に戻すと、そういう文脈では、三林先生が関わっている人たちが公認心理師の資格を取得した場合、どういったことを期待されますか?

三林:保健師さん、保育士さんとか?

インタビューアー:心理という共通言語ができたら、少しやりやすいかもしれません。

三林:そうですよね。やりやすいかもしれない。あっ!でも、居てくれたら私はもう居なくていいかな。(笑)

インタビューアー:そうなるんですか(笑)

三林:居てくれてそこが上手くいくのであれば、ただの公認心理師はいなくてもいいのかな?

インタビューアー:例えば、家族の中にお父さんとかお母さんという別の役割があるみたいに、また、学校なら先生とスクールカウンセラーや養護教諭がいるみたいに、立場が違うことの良さがあると思います。なので、保健師さんが公認心理師の資格をもっていても、心理だけの人もいたらいいのかなと思います。

三林:そっかそっか。そうですね。今は財政的なところもあって、常駐なんてできなくて週1回、月に1回行かせていただくというのが、心理のポジションなんですよね。それでいうと、常にいらっしゃる保育士さんだったり保健師さんだったりという人が心理の心得があって、常に来られる方のメンタルのケアができるというのは、すごく素晴らしいことだと思います。たまに心理だけの人間が私みたいなものが行ったときに共通言語がいくらか分かるという方と関われるということは、深い話ができますね。あと親子で役割を違えて時間を過ごすことができたりとか、いろんなメリットがあるかなと思います。

インタビューアー:なるほど。例えば学校のスクールカウンセラーが週1回とか2週間に1回とか、それのつなぎ役をしてくださる養護教諭の先生がもっと強力になるみたいな、そんな感じですよね。

三林:そうですね。

インタビューアー:そうすると、スクールカウンセラーがいない時でもケアがもっとしやすくなるかもしれないですよね。

三林:そうだと思います。

インタビューアー:最後に三林先生からひと言ありますか?

三林:私は、今回の現任者講習会で福祉領域を担当させていただく予定です。毎回、国際心理支援協会の講習会をさせていただくと、福祉の現場で働いている方がとっても多いですね。なので、事例検討の時間がとても活発で、私も現場の方々から教えていただくことが多いですし、資格を持つ前から心理的なところも現場で経験があっていろんな意見をお持ちの方がいらっしゃいます。本当に私自身勉強になるので、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

インタビューアー:ありがとうございます。実際問題として、新型コロナウィルスの件があるので、ディスカッションができるかどうかわからないですが。

三林:ディスカッションしたいなー(笑)あれがおもしろいんですよ!

インタビューアー:できる限り安全に意見交換ができるように、方法を模索していきたいですね。

三林:現任者講習会の醍醐味って、講師から教えてもらうだけじゃなくって、そこに一緒に集まっている人たちとの交流の中からも学べるのがいいですよね。

インタビューアー:いいですね。普段知り合うことがなかった人たちとの交流。

三林:今でも覚えてます。自分自身が現任者講習会を受けた時に、「あの人、いらしたなぁ」と。何十時間一緒に過ごすことは、ほんとに同志みたいな感覚になるので。私は担当しませんが、受講生の方に向けてオンラインであっても何かコミュニティ作りが考えられたらいいなと思います。

インタビューアー:三林先生、ありがとうございました。また、現任者講習会でもよろしくお願いいたします。

三林:楽しみにしています。ありがとうございます。