みなさま、こんにちは。
最近はまさに、一雨一度(ひとあめいちど)という言葉がふさわしいですね。
朝、布団の中で思わず震える思いをした方も多いのではないでしょうか。
目次
1.IPSA新着情報/心理学ニュース
2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ
3.学会年次大会情報
4.新しい心理療法、心理検査に関する情報
5.その他公認心理師に関する情報
1.IPSA新着情報/心理学ニュース
(1)公認心理師試験の結果発表まで、あと1ヶ月と少し
公認心理師試験の結果発表まで、あと1ヶ月と少しですね。
現時点では、日本心理研修センターから「第1回公認心理師試験」の正答が公表されるか、また書籍などへの掲載の許諾を出すかどうかは未決定とのことです。
正答が公表されなければ、単に合否のみが書かれた通知が合否通知としてくるのでしょうか。あるいは、合計点数だけが届くのでしょうか。いずれにせよ受験生にできることは、ただ合否発表まで待つことのみのようです。
また、公認心理師試験を北海道で受験される予定だった方は、12月16日が追加試験日(場所は北海道のほか東京も)となっておりますので、国際心理支援協会からも皆様を応援しております。
来年度に公認心理師試験を受けられる方にとっては、2回分の過去問が1年でたまることになるので、対策を立てやすくなるかもしれませんね。
国際心理支援協会の姉妹企業である株式会社Cutting edgeの運営する「IPSA心理学大学院予備校」でも、2回分の試験問題を分析して、来年の対策講座や模試制作に活かしたいと思います。
(2)【再出】「第1回公認心理師試験 解答速報」「平成30年第1回公認心理師試験を終えて」
「第1回公認心理師試験 解答速報」「平成30年第1回公認心理師試験を終えて」を、IPSA心理学大学院予備校(株式会社Cutting edge)が作成いたしましたので、ご関心おありの方は以下をご参照ください。
なお、この後にも順次、追加修正する可能性もございますので
ご了承のほど、よろしくお願いいたします。
「第1回公認心理師試験 解答速報」
http://medi-counseling.com/yobikou/info/sokuho.html
「平成30年第1回公認心理師試験を終えて」
http://medi-counseling.com/yobikou/info/oete.html
2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ
(1)オープンダイアローグ セミナーのお知らせ
フィンランドと日本でのオープンダイアローグの違い
-日本でのオープンダイアローグ可能性を拡げるために-
[概要] フィンランドの西ラップランド地方で、急性期の統合失調症のケアを中心として行われ続けているオープンダイアローグ。オープンダイアローグを教えるトレーナーを養成するためのトレーニング(フィンランド)においても、日本だけでなく、それぞれの国の事情や文化に応じた形で取り入れていくことが大切とされています。場所・日時:
[東京] 日時:12月16日(日)13時開場、13時半~16時半
場所:フォーラムエイト(東京都渋谷区道玄坂2-10-7)
定員:180名(着席可能人数)
[大阪] 日時:12月2日(日) 13時開場、13時半~16時半
場所:国際心理支援協会内(大阪府大阪市北区西天満6-2-14-602)
定員:60名(人数大幅超過の場合、場所変更の可能性あり)
料金:両会場ともに1,000円
演者:浅井伸彦(一般社団法人国際心理支援協会, 株式会社Cutting edge)
申込み方法:
東京 https://ws.formzu.net/fgen/S48835210/
大阪 https://ws.formzu.net/fgen/S87263724/
当然、フィンランドと日本における精神医療システム、各種法制度、福祉サービス、その他資源の活用の仕方や国民の認知は大きく異なり、「フィンランド人と日本人の国民性は似ている」とされながらも、当然異なる部分も多く存在します。では、日本においてどのような形でオープンダイアローグそのもの、あるいはオープンダイアローグの秘訣を医療や福祉、心理支援の中に取り入れていけるのでしょうか。
演者である浅井は、2016年12月から始まったオープンダイアローグのトレーナーズトレーニングの課程を2018年9月に修了しました。その課程で行ったオープンダイアローグにフィンランド-日本の国別比較調査を用いて、ダイアローグに対する捉え方の違いをお伝えし、来年度以降での認定オープンダイアローグトレーニングについてご紹介をしていきたいと考えています。
(2)「マインドフルネス認知療法ワークブック: うつと感情的苦痛から自由になる8週間プログラム」出版記念講演&パーティーのお知らせ
[概要] 近年、「マインドフルネス」という言葉は、臨床領域だけでなく様々な領域で使用されています。臨床領域のマインドフルネスアプローチとして有名なものに、疼痛性障害等に有効とされているジョンカバットジンの「マインドフルネストレス低減法」と、再発をくり返すうつ病患者のために開発されたティーズデイルらの「マインドフルネス認知療法」があります。演者:小山秀之
日時:1月20日(日)14時半開場、15時~17時半
その後パーティー 18時~20時半
場所:国際心理支援協会(大阪市北区西天満6-2-14-602)
料金:1000円(講演会のみ)、2000円(講演会とパーティー参加)
お申込み方法:
https://ws.formzu.net/fgen/S39093676/
私は認知行動療法を軸とした心理臨床家ですが、その後、うつ病や不安症を抱えた休職者や離職者を対象としたマインドフルネスプログラムをいくつかの公的機関や企業等でさせていただく機会が得られました。マインドフルネスは、単なる知識の習得によって理解できるものではなく、体験を通じてそこからの気づきを通じて理解することが大切です。私の場合は、前田泰宏教授(奈良大学)と関西マインドフルネスアプローチ研究会をともに立ち上げ、エクササイズの体験を参加者達とシェアする機会が得られました。このような場はとても貴重でした。
さて、この度ご縁があって、2018年9月にティーズデイルらの「マインドフルネス認知療法ワークブック: うつと感情的苦痛から自由になる8週間プログラム」を、北大路書房から監訳者の1人として出版することができました。
この本の最大の特長は、自宅でもプログラムに参加しているような臨場感を得られることです。2017年にはオックスフォードマインドフルネスセンターの教師養成トレーニング(module 1)を修了しました。出版したワークブックはこのトレーニングの教科書でもあります。
今回は出版記念と題して、まだまだ学びの過程にある私ですが、皆様とともにマインドフルな体験をシェアできれば幸いです。
上記2つの講演会につきまして、現在お申込みを承っております。何卒ご検討のほどよろしくお願いいたします。
3.学会年次大会情報
学会ではありませんが、国際心理支援協会では「実践会(仮称)」を1年に1回程度の年次大会として、2019年から行うことを検討しています。
臨床心理士(や、これからは公認心理師も)が学ぶには、まず「学会に参加する」「臨床心理士会の研修会に参加する」ということが一般的です。ですが、やはり「学会」はそもそも研究発表を行う/見るところですので、研究と普段親しみのない方にとっては、やや縁遠いところになるのではないかと考えています。
そこで開催を考えている「実践会(仮称)」では、研究ではなく臨床実践における力を高めるための大会、いわば研究目的ではなく臨床の実力を高める目的の学会のようなものを想定しています。いくつもの少人数ワークショップを並行して走らせるなどして、臨床経験が少ない方から中級者まで学べるような実力を伸ばせる機会をご提供できればと考えております。どうぞお楽しみに!
4.新しい心理療法、心理検査に関する情報
この度、弊社浅井がボディコネクトセラピーと呼ばれる新しいトラウマケアの心理療法(第2回トレーニング)を受講・修了してまいりました。
ボディコネクトセラピーは従来から効果的であった心理療法のエッセンスに、全く新しい概念を加えて考え出した身体から働きかける心理療法(ソマティックサイコセラピー)です。トラウマは情報とエネルギーとして、脳だけでなく身体にも残されています。
身体感覚(フェルトセンス)に注意を向けることで、脳と体をつなぎ、トラウマのエネルギーをペンデュレーション、タッピング、眼球運動、アファーメーション、タッチセラピーなどを用いて体から解放(discharge)していきます。
その概念は一つ一つ科学の裏付けがなされています。 特徴は一つ一つのトラウマ記憶の処理にかかる時間が圧倒的に短いこと、活性化が出にくいこと、解離起こしにくいように工夫されていることなどです(以上、下記のホームページより抜粋)。
https://bodyconnecttherapy.tokyo/
トラウマケアの世界は奥が深いですが、EMDRや長時間曝露療法、トラウマフォーカスト認知行動療法などで対応できないような身体感覚として根強く残るトラウマに有効とされる、Somatic experiencing(c)やBrainspottingといった比較的新しいトラウマケアの心理療法を、東京未来大学の藤本昌樹先生が発展・開発されました。
まだ次のトレーニングは決まっていませんが、もしご興味おありの方は上記のホームページを是非チェックください。
5.その他公認心理師に関する情報
【再出】今後の現任者講習会の開催については、年末年始あたりに何らかの新しいお知らせができそうです。現任者講習会自体は(いずれの実施団体の開催も)来年2月3月以降になることが予想されますので、ご承知おきのほどよろしくお願いいたします。
【あとがき】
10月19日は「遠(10)くへ行く(19)」の語呂合せにより、海外旅行の日だったようです。
旅行ではありませんが、代表の浅井は来月、遠くネパールに外務省事業の一環として家族療法を伝えに行ってまいります。