現在「ふたご座流星群」活動期を迎えており、その活動のピークは、本日(12月14日)の夜9時ごろからと予想されており、1時間に40個以上の流れ星を見ることができるようです。
雲のない夜空であってほしいものです。

目次

1.IPSA新着情報/心理学ニュース
2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ
3.臨床こぼれ話
4.その他公認心理師に関する情報
5.役立ち豆知識

1.IPSA新着情報/心理学ニュース

今回よりリニューアルとして、3番と4番のコンテンツを変更し、3番を臨床こぼれ話、5番を役立ち豆知識(その他公認心理師に関する情報は4番に移動)としてお送りします。
3番では、弊法人のスタッフが普段の臨床であった「ちょっとした発見」「ちょっとしたよかったこと」など、臨床であった何気ないことをつぶやいていきたいと思います。
5番では、役立ち豆知識をご紹介したいと思います。
また、弊法人のホームページが、この年末年始に大きくリニューアルしますのでお楽しみに!

公認心理師試験(北海道・東京)を追試の形で受験される方は、ついに明後日に迫ってきました。
寒い日が続きますので、体調にも気を付けて準備万端で試験に臨めるようお祈りいたします。

2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ

現在、以下の研修会を開催しております。ご参加検討いただければ幸いです。

(2-1)フィンランドと日本でのオープンダイアローグの違い
    -日本でのオープンダイアローグ可能性を拡げるために-(東京)

日時:12月16日(日)13時開場、13時半-16時半 
演者:浅井伸彦(一般社団法人国際心理支援協会)

開催が迫っておりますが、現在もご参加申し込みいただく事が可能です。
オープン・ダイアローグを全くご存じない方や、オープン・ダイアローグのエッセンスを日々の臨床で使えるのか?といった疑問をお持ちの方も含め、歓迎しております。
詳細はこちら:http://www.cp-information.com/?p=2983

(2-2)「マインドフルネス認知療法ワークブック: うつと感情的苦痛から自由になる8週間プログラム」
    出版記念講演&パーティー(大阪)

日時:1月20日(日)14時半開場、15時-17時半、講演後パーティー 18時-20時半
演者:小山秀之
詳細はこちら:http://www.cp-information.com/?p=2978

3.臨床こぼれ話

心理療法の学派と性格

カウンセリングといっても、心理療法の学派・流派はたくさんありますが、選ぶ心理療法はその人の性格とも関連しているのではないでしょうか。
例えば弊法人の、あるセラピストは認知行動療法を専門にしていますが、プロトコルがある程度きっちり決まっていて構造化されているところに安心感を感じるそうです。
また、あるセラピストは、認知行動療法はプロトコルが決まっていすぎて飽きてしまうので、その時々の工夫次第で変化をつけることができる家族療法を専門にしています。
クライエントのことを考えると、もちろん「飽きるかどうか」で援助方法を決めることは適切ではありませんが、それぞれのセラピストの持ち味を活かして、最大限の援助を行うには、そのような適性や性格のことを考慮すると、結果的により適切な援助となるのかもしれません。

その昔アルフレッド・アドラーは、自分自身の背が低いことをコンプレックスに思っていたことが、医師になるための動機として強く働いたといわれています。そのコンプレックスを劣等感コンプレックス(inferiority complex)といい、それを「力への意志(will to power)」を持つことで乗り越えることができると考えました。
「力への意志」は、ドイツの哲学者フリードリッヒ・ニーチェの哲学的な概念からきています。

セラピストもクライエントと同様に人間で、すでに傷ついた経験があるからこそセラピストを目指す人もたくさんおられると思います。そういった経験を美化する必要は全くありませんが、セラピストとして少しでも糧にできるのであれば、傷ついた経験も浮かばれるのではないでしょうか。
そう考えると、セラピストの性格、人生、それを通しての考え方などを総動員して自分らしいセラピーの形を作っていくことは、セラピストにとって人生の至上命題なのかもしれませんね。

4.その他公認心理師に関する情報

現任者講習会について

現在、国際心理支援協会では、第3回現任者講習会の開催について厚生労働省と折衝中(申請中)です。
先般厚生労働省から発表された実施要領によると、現任者講習会を設定できる期間は2018年12月-2019年3月のみと限定されておりました。
弊法人では、2019年2月・3月中に各所での開催を行えるよう、一刻も早い指定を目指し動いております。

4月以降も、今回2月・3月で行えなかった地域について、開催申請を増やしていく予定です。弊法人では、地方開催にも引き続き力を入れてまいる所存です。

なお、申請が正式に通るまでは、開催場所の具体的な場所・時期について、あらかじめ伝えないよう厚生労働省から指導をされております。
弊法人の現任者講習会にご参加予定の方々は、今しばらくお待ちいただきますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

公認心理師協会と公認心理師の会

みなさまご承知のとおり、日本臨床心理士会は2019年4月より「日本公認心理師協会」に名称変更がなされる予定です。
また、日本心理学会は「日本公認心理師の会」の設立を予定しているようです。
他の国家資格に「日本医師会」や「日本弁護士連合会」といった職能団体があるように、公認心理師という国家資格のための職能団体として、これらが設立されるようです。どちらに入ればいいのか、あるいはどちらも入らなくていいのか等、現時点では判断が難しいかもしれません。

国際心理支援協会としては、念のため両方に所属(法人登録か代表理事の個人登録)しておく予定ですが、実際のところ公認心理師資格を取った方が所属するメリットがまだあまりよくわかりません。
国際心理支援協会は、この中に第3軸として入る予定は全くありませんので、できる限り中立的な立場から眺めていようと考えております。

公認心理師試験の合格率

今年9月9日に行われた第1回公認心理師試験には35020人が受験し、27876人が合格しました(79.6%)。
他の国家資格試験の、初回からの合格率推移を見てみると、言語聴覚士は87.9%→42.4%→49.1%、精神保健福祉士は89.1%→73.2%→63.1%へといったように、初回の合格率が高く、回数を経るごとに下がっていく傾向があったようです。
公認心理師試験はどのようになるかわかりませんが、そういったことを考えると早めに合格しておいた方がいいのかもしれませんね。

2019年も、IPSA心理学大学院予備校では「公認心理師資格対策講座」や、「公認心理師試験模擬試験」を行っていきますので、来年以降受験予定の方はぜひご検討ください!

公認心理師試験(北海道・東京)を追試の形で受験される方は、ぜひ今回合格できるようにがんばってくださいね。

5.役立ち豆知識

肩などに勝手にムダな力が入っているのに気づき、力を抜こうと思ってもなかなか抜けない時はありませんか?
そういったときは、手を握りしめてみましょう。手を握りしめると、こぶしの部分が緊張するので、他の部分が緊張しづらくなりますので、
単純に力を抜くよりも、うまく力を分散させることができるかもしれません。
肩こりに悩まされている毎日ですが、肩こりの度合いが少し軽くなった気がします。

また最近、私は朝にしっかりめに時間をとって、首肩の漸進的筋弛緩法(※)を行って筋肉をほぐすなどしています。
うまくほぐせた日は一日が快適に過ごせるので、欠かせない日課になってきました。
心だけではなく身体も健康に心がけていきたいものです。

※漸進的筋弛緩法とは
筋肉の緊張と弛緩を繰り返し行うことにより、身体をリラックスさせる技法。
筋肉を緊張させた状態をしばらく維持し、一気に力を抜いて筋肉を弛緩の状態にすることで、筋緊張をほぐす。
(IPSA心理学大学院予備校「臨床心理士等心理系大学院院試&資格試験のための心理学標準テキスト」より抜粋。来年2月に改訂版が刊行される予定です。)

【あとがき】
ふたご座流星群は、東の夜空のある一点を中心に放射状に出現します。
夜空に集中しすぎて、転んだり、ぶつかったりしないでくださいね!