今回は、はじめに現任者講習会の募集をお知らせいたします。
また、マインドフルネス・トレーニングも開講が決定いたしましたので、そちらも併せてご覧ください。

目次

1.IPSA新着情報/心理学ニュース
2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ
3.臨床こぼれ話
4.その他公認心理師に関する情報
5.役立ち豆知識

1.IPSA新着情報/心理学ニュース

現任者講習会の募集を開始いたします

弊法人は平成31年1月22日に、厚生労働省から第3回現任者講習会の指定がなされました。それに伴い、一般社団法人国際心理支援協会の新しいホームページを公開します(https://ipsa.or.jp)。
現任者講習会の参加者募集を、本日(平成31年1月22日)の18時頃より、弊法人のホームページ
https://ipsa.or.jp/training/licensed-psychologist/511/
に設置した申込フォームにて、仮受付を開始いたします。
お申込み希望の方は、上記ページの記載をよくご覧いただき、ご検討いただければ幸いです。

今回の会場を、以下にお知らせします。(ホームページにも同様の内容が掲載されております)

A.博多会場

日時:平成31年2月8~11日(金 土 日 祝月)
9時10分~18時半(8時20分開場)(最終日は18時40分解散)
会場:福岡県福岡市 「福岡センタービル会議室」
[福岡県福岡市博多区博多駅前2-2-1 福岡センタービル10F](博多駅 博多口 徒歩3分)
定員:180名

B.東京会場

日時:平成31年3月2、3日及び3月9、10日(土 日)
9時40分~19時(8時40分開場)(最終日は19時10分解散)
会場:東京都千代田区 「TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原」
[東京都千代田区外神田1-7-5 フロントプレイス秋葉原3F] (JR秋葉原駅 電気街口徒歩4分,その他 日比谷線秋葉原駅・銀座線末広町駅・千代田線新御茶ノ水駅,つくばエクスプレス秋葉原駅等)
定員:281名

C.浜松会場

日時:平成31年3月21~24日(祝木 金 土 日)
9時45分~18時50分(8時40分開場)(最終日は19時解散)
会場:静岡県浜松市 「TKP浜松アクトタワーカンファレンスセンター」
(静岡県浜松市中区板屋町111-2 浜松アクトタワー25F,JR東海道本線 浜松駅 北口 徒歩5分)
定員:125名

いずれも土日と祝日を含めた開催です。みなさまにとってご参加いただきやすい日程であれば幸いです。

講義は講師による生講義を実施いたします。今回は、申込詳細ページに時間割と担当講師を記載したPDFのリンクを設置いたします。
3月末日までの国際心理支援協会による現任者講習会は、上記3会場のみとなりますのでお気をつけください。
なお、4月以降の予定については次回メルマガで、おおよそについてのみお知らせができるかと存じます。
もしご参加をご検討いただける際は、ぜひご覧ください。

ストレスチェック実施者養成研修(進捗中、今しばらくお待ちください)

昨年の労働安全衛生法改正により、公認心理師も実施者となることが可能となった「ストレスチェック」の
ストレスチェック実施者養成研修を行うことを検討しております(2019年度はまず東京・大阪での開催を検討中)。

公認心理師資格を取得された方(もしくは今後取得予定者の方)は、一日の研修でストレスチェック実施者の資格を得ることができます。
産業領域で勤務される方、将来産業領域に進みたい方はもちろん、自身のキャリアアップにつながる研修だと思います。

現在、具体的な開催時期・講師の選定・会場選びを進めております。
今後、なるべく早く(2月-3月)にご案内をお知らせできればと思います。

*ストレスチェックは、2015年12月より50人以上の事業場では、毎年行うことが義務付けられています。

国際心理支援協会(MEDI心理カウンセリング)求人情報(再掲)

 
この度、一般社団法人国際心理支援協会(カウンセリングオフィスはMEDI心理カウンセリング大阪)では、
公認心理師/臨床心理士を持つセラピスト、心理系大学院生の実習及びアルバイト事務、事務職員の募集をはじめました。

以下のURLから求人情報をご覧いただけますので、ふるってご応募ください。
なお、東京事務所での募集は現在のところまだ行っておりません。現在は大阪事務所のみです。
http://www.cp-information.com/?p=3021
(MEDI心理臨床ポータルサイトより)

2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ

オープンダイアローグ基礎トレーニングについて

オープンダイアローグの基礎トレーニングコースのお申込みを続々いただいております。
現在第1陣(12月末締め切り)の選考中ですが、第2陣(1月末締め切り)も随時受け付けております。条件を満たすことが難しい場合もできる限りの配慮を検討しておりますので、ご興味をお持ちの方は、まずは一度お問い合わせください。
参加者が定員に達し次第終了とさせていいただきます。
以下のURLより詳細がご覧いただけますので、ご興味のあるお方は、ご覧いただければと思います。
http://www.cp-information.com/?p=2995
https://ipsa.or.jp (国際心理支援協会の新しいホームページ)

マインドフルネスセミナーの開催について

第1回マインドフルネス・ベースド・認知行動療法トレーニングコース2019
主催:一般社団法人国際心理支援協会(IPSA)

はじめに

マインドフルネスは、仏教から発展したアプローチですが、最近心理療法だけでなく、ストレス対策としてビジネス業界でも注目されるようになってきています。
その端を発したのが、ジョン・カバット・ジン博士です。瞑想に基づいたアプローチを1979年に「マインドフルネスに基づくストレス低減法(MBSR)」というプログラムにまとめました。同博士はマインドフルネスを「明確な意図のもとに、今という瞬間において、一切の判断を介さずに注意を対象に向けることから生じる気付き」と定義しています。カバット・ジン博士がマサチューセッツ工科大学のストレス低減クリニックで採用したのがきっかけとなって、徐々に応用分野が拡大しました。ビジネス業界では、米グーグル、米インテル、米IBMといった有力企業が、正式な社内プログラムとして採用しています。
その一方で、アーロン・ベックが提唱した認知療法は、行動療法的なアプローチを取り入れ、認知・行動療法として確立しました。その認知療法の枠組みにティーズディールらがマインドフルネスを取り入れ、マインドフルネス認知療法(MBCT)を提唱しました。以後、MBCTは著しい発展を遂げ、多くのエビデンスが蓄積され続けています。

このようにMBCTを含めマインドフルネスが心理療法として有効であるといわれているのにもかかわらず、学べる場はどこにあるのでしょうか。学会等でワークショップは開かれているものの、体系的で臨床に役立つもの学べる場が非常に少ないと思われます。そこで、国際心理支援協会では、マインドフルネス認知療法ワークブックの監訳者である、小山秀之先生をお招きし、全8回のトレーニングプログラムを開催することにしました。本トレーニングでは、より実践的な内容を目指し、認知行動療法のエッセンスを取り入れ、事例検討を含め、現場で役立つような理論・技法を身につけることを特長としています。

受講対象者

対人援助職としてメンタルヘルスに関わっており、秘密保持義務を守ることのできる方。

トレーニング日程(原則、金曜日18時半-21時)

全8日間
①8月30日 ②9月6日 ③9月20日 ④9月27日 ⑤10月4日
⑥10月18日 ⑦11日1日 ⑧11月8日

1日目 ・マインドフルネスへの招待 全体概要
2日目 ・身体性とマインドフルネス(オープンダイアローグクラスと合同)
3日目 ・思考とマインドフルネス(doingモードとbeingモード) ・認知行動療法①
4日目 ・身体性とマインドフルネス(オープンダイアローグクラスと合同)
5日目 ・あるがままに受け入れること 集中瞑想 ・認知行動療法②
6日目 ・思考を思考としてみる ボディスキャン瞑想 ・認知行動療法③
7日目 ・思いやり(慈愛の瞑想) ・事例検討
8日目 ・日常の中での習慣化(総復習) ・事例検討

講師

■小山秀之(特定非営利活動法人PeerNet(理事長),奈良大学・大阪歯科大学・関西福祉科学大学・関西医療大学(非常勤講師),和歌山大学教育学部附属校(教育相談),和歌山県臨床心理士会(理事),関西電力株式会社和歌山支部(メンタルヘルスアドバイザー)など。
■伊藤之彦(一般社団法人国際心理支援協会(統括責任者),株式会社Cutting edge(専任コンサルタント))

詳細は、
https://ipsa.or.jp/training/mindfullness/926/
(国際心理支援協会サイト)

をご覧ください。1月23日(水)午後7時より、上記ページに受付フォームを設置し、募集を開始いたします。

3.臨床こぼれ話

イメージ療法って役に立つの?

イメージ療法を普段から行われている方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?
イメージ療法をご専門にされている方も、全くイメージは扱わないという方もいらっしゃることでしょう。今回は、イメージ療法に関する(代表の浅井の)個人的体験談をお伝えします。

——ここから体験談——
「イメージ療法」というと、どんなイメージがあるでしょうか?(イメージだけに)大学生や大学院生のころは、「イメージ」と言っても気休めなのではないか?と思っていました。大学院のころは家族療法に専らはまっており、その後も家族療法や解決志向アプローチを専門にしようと思っていたので、あまり興味自体がありませんでした。壺イメージ療法のワークショップに行ったときも、イマイチよくわかりませんでした。

トラウマと思われる症状を持つクライエントとのカウンセリングで、解決志向アプローチではこれ以上どうにも・・・と行き詰まっていたときにEMDR(眼球運動による脱感作及び再処理法)に出会い、トラウマ臨床の世界へと入りました。
EMDRは強力な技法ですが、EMDRがうまく使えないクライエントに対して、様々な方策を探し学んでいると、いつの間にかイメージ療法を使っている自分に気が付きました。そう、イメージを軽視していましたが、トラウマのフラッシュバックはそもそも脳の中のイメージだったのです。

それからというもの、トラウマ臨床ではイメージも感情も感覚も思考も平等に扱っています。というより、イメージを扱わないと寛解しないケース、EMDRなどのプロセスに乗らない場合が少なくなく、当たり前のようにイメージを使っています。イメージはすごく強力です。
どうしても専門が家族療法やトラウマケアなので、そういう話に寄ってしまいがちではありますが、トラウマ云々だけではありません。イメージも感情も感覚も思考も人間がこれらを持っているということは何か意味があるのだと思います。
こういう実感を伴うと、もっとイメージ療法(あるいはイメージそのもの)が大切にされるのになぁと思い、いつかイメージ療法専門でない人でも扱える「イメージ介入」についてお話できる機会があればなぁと思っています(専門家でないですが、それがいいところもあるかも・・・)。

——ここまで体験談——

4.その他公認心理師に関する情報

今回のメルマガでは、公認心理師に関する情報は冒頭にまとめさせていただきました。
メルマガ冒頭部分をご参照ください。

5.役立ち豆知識

前回の「臨床こぼれ話(家族療法)」より

前回は、家族療法についてご紹介いたしましたが、何名かのご興味のある方々から、「家族療法講座を開催しないか」に関するお問い合わせをいただきました。ありがとうございます。Twitterで学びたい内容やメルマガのネタに関するアンケートを行うと、「面接でのアセスメントスキル」をはじめとした、基礎的なカウンセリングスキルに関するニーズが出てきました。
「公認心理師」の資格を取って、これから本格的に「カウンセリング」「心理療法」ということに触れる方もたくさんおられることでしょう。また、大学院や学会、研修会でちょこちょこ学んでいるけれども、いま自分は何ができて、何が足りないのかがわからないという方もおられることでしょう。

たとえば英語学習は、英検5級→4級→3級→準2級→2級…と進んでいって、途中で「ビジネス英語ならTOEIC(その中で540点→600点→730点…)」「留学ならTOEFLかIELTS」のように、ある程度明確な目標を指し示してくれていますが、心理の世界はそうではありません。「○○療法入門」などのセミナーが開かれても「入門だけしてその後使わずに忘れてしまう・・・なんてことも少なくないのではないでしょうか。

そういった一回きりのセミナーで終わらせないように、本当に役立つ研修シリーズを整えてまいりたいと考えております。今後、オープンダイアローグ、マインドフルネスと続いて、家族療法講座も東京、大阪で行う予定です。その他、ニーズを拾い集めながら、そういった臨床を学ぶ道筋を様々なご一緒させていただける先生方と作れればと思っております。どうぞ今後にご期待ください!

【あとがき】
現任者講習会申請開始後、すぐに申請を行ったものの、指定までに2ヶ月半ほどかかりましたが、やっとのことでいただくことができました。4月以降の現任者講習会は、もっと早い段階で指定がくればいいのですが。。。

その他もしも、ご要望などございましたら、弊法人ホームページのお問合せフォームから、ご意見等お寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。