桜が満開ですね。桜が咲いている時期は非常に短いですが、短いからこそ、より貴重に感じるような気がします。
そうこうしている間に、すぐにゴールデンウィークがきてしまいますが、ゴールデンウィークのご予定はもう
お決まりでしょうか。本号は、前回の臨時号に引き続き、研修情報(しかも割引情報)をメインにお伝えします。

目次

1.IPSA新着情報/心理学ニュース
2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ
3.臨床こぼれ話
4.その他公認心理師に関する情報
5.役立ち豆知識

1.IPSA新着情報/心理学ニュース

臨時号でもお伝えしたとおり、IPSA臨床トレーニングシステム創設記念講座として、4月27日~30日で大阪にて多くの講座を急遽作らせていただきました。「記念講座」ということで、社内で話し合いましたところ、日頃のご愛顧を感謝して、また今後のセラピストの発展を祈念して、以下のような大幅割引を行うことを決定いたしました。

特に本メールマガジンをとっていただいている方の中には、現任者講習会や公認心理師対策講座にご参加いただいた方も多くおられます。現任者講習会中にも多くの方に、「(ご自身の)臨床経験にまだ自信のないが、どのように学べばよいか」というご質問をいただきました。ここでご紹介させていただく講座は、臨床経験豊富な著名な先生方にご講義いただく講座として、今後開催するものの中でも、かなりお得(そして基礎的で重要なもの)です。このような機会は二度とありませんので、ぜひこの機会に、素晴らしい先生方にお願いした講座をご受講いただけたらと考えております。
今回の記念講座は、弊法人が大阪にあるということで大阪のみで恐縮ですが、関東やその他地域の方もぜひお越しいただけたら嬉しいです。

この度、下記[A]のIPSA臨床トレーニングシステム創設記念講座 【4月27日~30日】を、大学院生の方に学割(一般料金の半額)、弊法人主催現任者講習会あるいは公認心理師対策講座に1度でも参加された方の割引(講習割:一般料金の3,240円引き)とさせていただくこととなりました!GWにご予定がない方はぜひご参加ください。

2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ

A.◆IPSA臨床トレーニングシステム創設記念講座 【4月27日~30日】

すべての講座に関して、参加対象者は、公認心理師、臨床心理士、医師、その他対人援助職(公認心理師試験受験見込みの方を含む)、心理その他対人援助職になるための大学院生です。対象以外の方の受講はご遠慮ください。

*「大学院生の学割は、9,720円→4,860円と半額」に、「弊法人主催現任者講習会あるいは公認心理師対策講座に1度でも参加された方の割引(講習割)は、9,720円→6,480円」と3,240円引き」とさせていただきます。たくさんの方のご参加をお待ちしております。

詳細は、こちらをご参照ください。
http://bit.ly/2VlKv77

A1.◆【浅井伸彦】ダイアローグ入門WS-オープンダイアローグの基礎を実践で学ぶ-
http://bit.ly/2VpUs3y
A2.◆【杉山 崇】精神分析・分析心理学からの統合的認知行動療法(対人関係療法)WS
http://bit.ly/2CYYFDS
A3.◆【福井義一】心理職に必要な「治療的コミュニケーションスキル」 
http://bit.ly/2Vljr7R
A4.◆【古宮 昇】カウンセリングの成否を決める「転移」について学ぶ
http://bit.ly/2CYVRGQ
A5.◆【古宮 昇】傾聴の本質を身につける実践セミナー
http://bit.ly/2VtbLQU
A6.◆【伊藤之彦その他】認知行動療法的カウンセリング入門WS 
http://bit.ly/2D7S1LV

B.◆公認心理師対策講座 大阪【4月28日~30日】

*[B]公認心理師対策講座は、学割や講習割の対象となりませんので、あしからずご了承ください。

B1.◆【伊藤・浅井】公認心理師試験対策講座(事例問題を解くために!事例から学ぶ精神医学)
http://bit.ly/2Vko2al
B2.◆【浅井・伊藤】公認心理師試験対策講座(保健医療・司法犯罪)(特別無料)
http://bit.ly/2CRPQeX
B3.◆【小山】公認心理師試験対策講座(教育・産業労働・福祉)
http://bit.ly/2VjL5SI
B4.◆【浅井・伊藤】公認心理師試験対策講座(心理支援・アセスメント)
http://bit.ly/2CVA6HS

C.◆実践アセスメント入門~セラピストたちは何を見て、どうアセスメントをするのか?~

5/12開催のIPSA臨床トレーニング講座
*[C]実践アセスメント入門講座は、学割や講習割の対象となりませんので、あしからずご了承ください。

【大阪経済大学 人間科学部教授 古宮 昇】
詳細は、こちらをご参照ください。
https://bit.ly/2Kv8Nuq

D.◆ストレスチェック実施者養成研修【東京7月14日(日)】

本研修により公認心理師及び歯科医師、看護師、精神保健福祉士の方もストレスチェック実施者になることができます。
また、現時点にて上記資格をお持ちでない方も、前もって本研修を受講することが可能です。
詳細は、こちらをご参照ください。
https://bit.ly/2GaT3ai

掲出中かつ募集中のトレーニング

以下は、前回までに掲出した内容で、現在もなお募集中のものです。ご興味いただける方はリンク先をご覧ください。
詳細は、こちらをご参照ください。
https://ipsa.or.jp/news/1097/

E.■【2019年公認心理師試験対策 特別講座(1日完結)】

  特別講座:事例問題・基礎心理学
 E1.◆【東京】TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原:4月14日10時半-16時予定(昼休憩1時間含む)
 E1.◆【大阪】IPSA心理学大学院予備校    :4月14日10時半~16時予定(昼休憩1時間含む)

 ■【2019年公認心理師試験対策 統計講座(2日完結)】
  統計講座:推測統計学・心理学研究法
 E2.◆【東京】TKP品川カンファレンスセンター:5月18日・19日の11時~17時(昼休憩1時間含む)合計10時間
 E2.◆【大阪】IPSA心理学大学院予備校    :5月11日・12日の11時~17時(昼休憩1時間含む)合計10時間

上記公認心理師試験対策講座について、その他詳細やお申込みはこちらをご参照ください。
https://ipsa-yobiko.com/curriculum2/

F.■【オープンダイアローグ基礎トレーニングについて】

http://www.cp-information.com/?p=2995

G.■【マインドフルネスセミナーの開催について】

第1回マインドフルネス・ベースド・認知行動療法トレーニングコース2019
https://ipsa.or.jp/training/mindfullness/926/

3.臨床こぼれ話

「カウンセリング」という言葉は、様々な領域において使われるようになったことから、心理相談にかかわらず、相談=カウンセリングのような扱いになっているフシがあります。心理相談の「カウンセリング」には、いわゆる「心理療法」が含まれているとも考えられますが、その心理療法も「精神分析的心理療法」や「来談者中心療法」「認知行動療法」が有名すぎることから、他の心理療法の重要性が垣間見られることが少なくなってしまったように思われます。

「傾聴」も本当の意味でできているかどうかは、非常に難しいことなので、傾聴できているかを自分で判断せず、研鑽を続けることが重要です。傾聴に限らず、セラピストが「治療的にかかわる」とはどういうことか。これには答えはありませんが、一筋縄では身につけられないことは明白でしょう。「傾聴」や「かかわり」は、日常的にも行われる行為です。日常的に行われる行為としての「傾聴」や「かかわり」との違いを感じること、治療的なかかわりの力を伸ばすことは、普段の人間関係すらいいものにしてくれるかもしれませんね。

4.その他公認心理師に関する情報

ストレスチェックについて

弊法人でも、上記のとおりついにストレスチェック実施者養成研修を行うこととなりましたが、具体的にはどのようなものなのか、簡単にご紹介したいと思います。

2015年12月より、50名以上の事業場において、ストレスチェック(ストレスチェックの心理検査を行う)が義務化されました。その中に、医師や保健師、その他厚生労働省令で定める者が「実施者」とされており、「その他厚生労働省令で定める者」とは、所定の研修を受けた看護師、精神保健福祉士のことを指していました。そこに、今回歯科医師と公認心理師が加わります。つまり、その「所定の研修」が「ストレスチェック実施者養成研修」ということになります。

「ストレスチェック実施者養成研修」は、たったの1日の講習で、実施者になることができます。
現在は、ストレスチェックを実施しなかった事業場に対し罰則規定はありませんが、今後のこと(ストレスチェック以上に産業分野で公認心理師が必要とされてくること)を考えると、ストレスチェック実施者として認定されていることは、就職や任用に関わる可能性があると考えられます。
必要になった時にすぐに研修が受けられるかどうかは、現任者講習会と同様わかりませんので、早いうちに受講しておくといいかもしれませんね。

5.役立ち豆知識

今回は少し臨床にかかわる話をしたいと思います。
「対人関係療法」は、うつ病や双極性障害、摂食障害、PTSDなど複数の疾患に対して世界的にエビデンスが認められたものとして、「認知行動療法」と双璧を成すといっても過言ではないかもしれませんが、日本ではあまり知られていません。対人関係療法も、認知行動療法と同じく、プロトコル(あらかじめ決められた進め方)がしっかりしていることから、RCT(ランダム化比較試験)など科学的手法に耐えやすい心理療法であるため、エビデンスが出しやすく、数回~十数回で効果が出るとされています。

また、対人関係療法は、家族療法の簡易版(良い意味で)ということもできるかもしれません。家族療法では、セラピスト-クライエント関係も含めた人間関係の相互作用を見るため、個々のケースに対するオリジナリティが高いことから定式化することが難しいのが難点です。それに対して対人関係療法では、上述のように定式化することによって、比較的学びやすく作られていると考えることができると思われます。今後、より対人関係療法を含めた心理療法の存在が、クライエントやセラピストに知られていくことが望まれます。

【あとがき】

桜や紅葉を見ると感じるノスタルジックな感覚は、日本人(日本文化で長年過ごした人)特有のものなのでしょうか。
ノスタルジー(郷愁)の感覚は文化間で異なるような気もします。日本人ひとりひとりも、それぞれ異なった(家や地域の)文化に生きてきているので、主観的な感じ方にはスペクトラムがあるのでしょう。
カウンセリングでも「わかった気」にならないで、個々人固有の捉え方を憶えていたいものです。

その他ご要望などございましたら、弊法人ホームページのお問合せフォームから、ご意見等お寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。