目次

1.公認心理師に関する情報
2.IPSA新着情報/心理学ニュース
3.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ
4.臨床こぼれ話
5.役立ち豆知識

1.公認心理師に関する情報

第2回公認心理師試験と解答速報

2019年8月4日に第2回公認心理師試験が終わりましたね!受験された方お疲れさまでした。
ほとんどの人が解けないような問題がいくらかありましたので、いかに事例問題などで正答率が高いものを落とさないかというところが、合否の分かれ目となりそうです。合否発表は日本心理研修センターのホームページにて、9月13日に行われる模様です。

解答速報はコチラ

*現在、第3版ですが改訂の予定はこれ以上ありません。

令和元年 公認心理師試験現任者講習会が指定されました!

やっと令和元年の現任者講習会が厚生労働省より指定がなされました。
詳しくは、次の「2.IPSA新着情報/心理学ニュース」にてお伝えしてまいります。

2.IPSA新着情報/心理学ニュース

令和元年(2019年)8月13日に、一般社団法人国際心理支援協会主催の公認心理師現任者講習会が以下の日程、場所にて指定されました。なお、募集開始は国際心理支援協会Website
https://ipsa.or.jp
にて、令和元年8月20日(火)の16時頃を予定しております。
先着順となりますが、まずWebsite上の仮申込フォームからのお申し込み⇒自動返信メールにある本登録フォームでのお申込み(クレジットカードの場合はそのまま決済)⇒銀行振込の場合は振り込み後、1週間以内を目処にお振込確認できた方に、入金確認メールをお送りさせていただきます(クレジットカードの場合も、決済確認後1週間以内を目処にご連絡します)。

なお、これまでの現任者講習会のお申し込みにおいて、メールアドレスの誤りや、迷惑メール対策、メーラー内でのフォルダ自動振り分けによって、メールが届かないというトラブルが頻発しておりますので、迷惑メールフォルダやその他フォルダ・タブ(Gmailのプロモーションタブ等)もよくご確認のほど、よろしくお願い申し上げます。
*docomo,au(ezweb),softbank,icloudなどの携帯電話キャリアメールでのご登録は、迷惑メール設定などで届かないことが非常に多いため、ご使用をお控えください。フォーム上にもその旨を記載しておりますが、それでも携帯電話キャリアメールでのご登録が多く、登録やり直しが頻発しております。

日程1.
-令和元年
10月11日〜10月14日(札幌市) 募集人数:276名
TKP ガーデンシティ PREMIUM 札幌⼤通
(〒060-0061 北海道札幌市中央区南⼀条⻄ 1-8-2 ⾼桑ビル 5F)

日程2.
11月1日〜11月4日(大阪市) 募集人数:235名
TKP ガーデンシティ⼤阪梅⽥
(〒553-0003 ⼤阪府⼤阪市福島区福島 5-4-21 TKP ゲートタワービル 14F)

日程3.
11月28日〜12月1日(東京都新宿区) 募集人数:504名
TKP CIRQ(シルク)新宿
(〒160-0022 東京都新宿区新宿 3-33-1 IDC OTSUKA 新宿ショールーム 8F)

日程4.
12月5日〜12月8日(那覇市) 募集人数:90名
沖縄産業⽀援センター
(〒901-0152 沖縄県那覇市字⼩禄 1831-1 沖縄産業⽀援センター 3F)

日程5.
-令和2年
1月23日〜1月26日(福岡県北九州市) 募集人数:192名
パークサイドビル
(〒802-0005 福岡県北九州市⼩倉北区堺町 1-6-13 パークサイドビル 9F)

3.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ

IPSA臨床トレーニングシステム構築中

現在、一般社団法人国際心理支援協会のWebsite内にIPSA臨床トレーニングシステムの仕組みを構築中です。
2020年の春夏ごろまでかけて整備をしていきますが、2019年内には試行段階でお使いいただけるよう考えております。
弊法人で行う研修会やワークショップだけでなく、公認心理師や臨床心理士をはじめとする心理支援にかかわる対人援助職の方々が研鑽するための効率的・効果的な仕組みとしていきたいと考えております。

詳しくは・・・
https://ipsa.or.jp/%e6%9c%aa%e5%88%86%e9%a1%9e/1105/

第1回マインドフルネス・ベースド・認知行動療法トレーニングコース2019がまもなく開催

詳細はこちらをご覧ください:
https://ipsa.or.jp/training/mindfullness/926/

今日から始まるナラティヴ・セラピー 希望をひらく対人援助(日本評論社)が刊行

神戸松蔭女子学院大学教授 坂本真佐哉先生のご著書「今日から始まるナラティヴ・セラピー 希望をひらく対人援助」が日本評論社より刊行されました。Michael WhiteやDavid Epstonから始まるナラティヴ・セラピーの書籍は難しいものが多い中、本書ではわかりやすくナラティヴ・セラピーについて紹介されています。
定評ある坂本先生の講義、研修、ワークショップが書籍の形で楽しめ、オススメの書籍です。

詳細はこちらをご覧ください:
https://www.amazon.co.jp/dp/4535563470/

4.臨床こぼれ話

人間関係で困った時に行くトコロ

ある日、子どもが(そして大人も。以下、子どものところを大人にも読み替えてください)、どれだけ精神的な苦痛や、人間関係の苦痛によって助けを求めても、その助けを聴かれるところは少ないのではないかと感じることがありました。
たとえば、子どもに身体の傷(血が出ている、腫れている)が見られる場合や、身体の病気(発熱や咳、くしゃみなど)にかかっている場合は、周りの人は気づいて病院につれていき、検査をして治療を行います。そして、もし誰かに暴力をふるわれたら(ふるわれそうになったら)、警察に助けを求めることができます。

ある子どもは、親との会話が成り立たないことばかりで何かおかしいと感じ、声を上げてもよく聴いてもらえず、言葉で伝えても伝えても全く伝わらなかったことから、毎日イライラがつもった挙げ句、爆発してつい親に手を出してしまいました。彼はその後、警察に事情聴取されて反省を促され、ときには落ち着くまで距離を置こうということで、精神科病院に入院させられ、注射によって投薬されてしまいました。退院後、家に戻っても、同じように「聴いてもらえず」周りにも「理解してもらえず」、結局他に訴えるところがなかったことから、爆発して警察⇒病院へ入院・・・ということを繰り返していました。

もちろん暴力を振るうことは褒められることでは決してありません。
これは子どもにとってはあまりにも酷ではないでしょうか。暴力を振るわれた(振るわれそうになった)ときには警察へ、身体が辛くなったときには病院へ行くことができますが、「人間関係で悩んだとき」「暴力をふるいたいくらいの衝動に駆られたとき」「現在の環境から逃れたいとき」に行く場所が、少なくともその子にはなかったのです。

カウンセリングや心療内科は、もちろん「人間関係で困った時に行くトコロ」ではあるのでしょう。ただ、警察や(身体科/精神科の)病院のように一般的ではありません。また「子どもである」というだけで、あるいは「暴力をふるってしまった」という事実があることによって、子どもの言葉は聴かれなくなり、助けを求めても求めても、警察の事情聴取、精神科病院への入院・投薬が繰り返されていたのです。そういったことは日本中、果ては全世界で起きていることのように思います。

子どもも大人も、障害を持つ方もそうでない方も、みんな言葉が聴かれる世の中になってほしい。第三者を含めた形で、家族や職場など複数人で、どの人の言葉も同程度に尊重されながら話せる場が必要。そう考えながら、臨床を行っています。

5.役立ち豆知識

ADHD(注意欠如多動症)と診断された子が、教室内で落ち着いて授業を受けられるように、「教室内の壁に貼り付けている掲示物など、視覚的刺激を減らす」ということは、よく聞く対処策です。ADHDだけではありませんが、刺激への感受性が比較的強い場合、外部からの刺激によって集中が阻害されやすいため、外部からの視覚的・聴覚的刺激を減らすとよいということは当然のように思われます。

外部からの刺激に限らず内部の刺激(身体の痛みやコリ、かゆみなど)も同様に、集中が阻害される要因といえるのですが、うつ病やASD、トランス状態などにも関わることではないかと思われます。
たとえば、体調が悪かったり、ストレスが溜まっていたりすることで、刺激に対する閾値(ここでは、耐えられる限界値の意)が下がり、大きくない刺激であってもよりストレスフルに感じることがあります。様々な種類の視覚的・聴覚的刺激(視覚的・聴覚的情報ともいえる)が一度に押し寄せたとき、それがパニック症やトランス状態、はたまた解離状態につながりやすくなるといえるでしょう。目や耳といった感覚受容器や脳で、一度に処理できる情報には限界があるということでしょう。

今の時代は、インターネットなどによってさまざまな情報にアクセスすることが容易になりました。そういった情報へのアクセスの利便性が、ジャンクな情報を含めた情報の洪水となり、逆に私達の生活を阻害している部分もあるのかもしれません。
単純に情報を増やし「ビッグデータ化」していくだけでなく、情報に触れない自由を守ることや、視覚的・聴覚的刺激を制限することで身を守るような工夫もこれから必要なのかもしれませんね。

【あとがき】
何年も保管したペットボトル(未開封)は、ところどころへこんでいたりしますね。
保管の過程で気化した水が、ペットボトル容器から少しずつ漏れ出ていっていることが原因です。
ミネラルウォーターの賞味期限(消費期限)は、そういった容器の問題から設定されているようですね。
容器の問題とはいっても、10年以上前のミネラルウォーターを飲むのは躊躇します。
地球上に水ができたのは何十億年も前のお話なのに、なんだか滑稽ですね。

とはいえ、容器の樹脂成分が水に溶けだしているかもしれません。
においぐらいはチェックしたほうがよさそうです。皆様自己責任で!

ご要望などございましたら、弊法人ホームページのお問合せフォームから、ご意見等お寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。