最近はテレビでもインターネットでも、新型コロナウィルスの話ばかりですね。
東京や大阪では週末の外出自粛要請が出るなど、多くの方に先行き不安がある中、
我々公認心理師、臨床心理士はどんなことができるのでしょうか。

公認心理師、臨床心理士など心理を専門とするものにできることを考えながらも、
手洗いうがい、可能な限りのマスクの着用、外出の自粛を行うなど「密閉」「密集」「密接」の三密を避けるといった「今できること」をみんなでやっていきましょう。

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目次
1.公認心理師に関する情報
2.IPSA新着情報/心理学ニュース
3.研修会・講習会・ワークショップ等開催のお知らせ
4.臨床こぼれ話
5.役立ち豆知識
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1.公認心理師に関する情報

2020年3月31日15時現在、2020年(令和二年)開催の公認心理師現任者講習会の実施要領は、厚生労働省から未だ出されていません。
厚生労働相が、大人数が集まるイベントの自粛について言及していることや、東京オリンピックが延期となったことから考えると、このまま2020年(令和二年)の公認心理師現任者講習会も開催されない可能性もあるかもしれません。

また、6月21日の公認心理師資格試験については、日本心理研修センターからの情報を待つのみではありますが、今後の状況によっては延期や中止などもあるのでしょうか。

このような不透明の中ではございますが、上記「公認心理師現任者講習会」の開催や「公認心理師資格試験」の延期等について何も決定していることはありませんので、動きがあり次第みなさまにも本メルマガでお伝えしてまいりたいと存じます。

2.IPSA新着情報/心理学ニュース

一般社団法人国際心理支援協会5周年、MEDI心理カウンセリング大阪10周年記念として、以下のような様々なイベントをご用意しておりますが、新型コロナウィルスの影響により開催が延期などになる可能性が出てきました。
すでにお申し込みいただいている方に関しましては、延期時に優先してご参加いただけるように取り計らい、ご返金をご希望される方にはご返金もいたしますので、今しばらくお待ちください。オープンダイアローグのJaakko Seikkula先生の来日講演については、4月半ばごろに結論を出す予定です。

その他に関しましては、メルマガやTwitter、ホームページ等でお伝えしてまいります。

2020年5月9日(土) 10周年記念オープニング講演&パーティー
10時〜16時 10周年記念講演「心理職のキャリア形成〜やりがい搾取に終わらないために〜」@大阪
18時〜21時(予定) 10周年記念パーティー @大阪
講演のお申し込みは、下記3をご覧ください。

2020年5月29日(金)〜31日(日) オープンダイアローグのJaakko Seikkula先生 来日講演(通訳付き)
29日(金)18時〜21時 イブニング講演(Seikkula先生)
30日(土)10時〜16時 Seikkula先生ご講演”Healing Elements of Therapeutic Conversation: Dialogue as an Embodiment of Love”
31日(日)10時〜13時 Seikkula先生ご講演「(タイトル・内容未定)」
14時〜18時 Seikkula先生と池見陽先生の対談
講演のお申し込みは、下記3をご覧ください。

2020年11月か12月(土曜日開催予定) *申し込み未開始
10時〜16時 心理職の開業(仮)
18時〜20時(予定) 10周年記念パーティー @東京

2021年3月27日(土)〜28日(日) Dan Siegel先生 来日講演(通訳付き) *申し込み未開始

2021年 開催日時未定(2日間を予定) Bessel van der Kolk先生 来日公演(通訳付き) *申し込み未開始

*その他、2020年5月〜2022年頃までの間に、記念事業を複数開催予定。

3.研修会・講習会・ワークショップ等開催のお知らせ

(1)10周年記念シンポジウム「心理職のキャリア形成と待遇改善〜やりがい搾取に終わらないために〜」@大阪

上記2に記載のとおり、新型コロナウィルスの影響により開催が延期などになる可能性が出てきました。
すでにお申し込みいただいている方に関しましては、延期時に優先してご参加いただけるように取り計らい、ご返金をご希望される方にはご返金もいたしますので、どうか今しばらくお待ちください。4月10日までに結論を出す予定です。

公認心理師、臨床心理士として働くことについては、大学・大学院への進学の時から「食べていけない」「年収(月収)が低い」「保障が少ない」と言われることが少なくありません。また、Twitterなどでも「心理職の待遇がいかに良くないか」について語られることが度々あり、多くの公認心理師、臨床心理士、目指す方の関心事であることがうかがえます。
本シンポジウムでは、公認心理師や臨床心理士を取り巻く制度や雇用環境、社会情勢について考え、どのようなスキルアップ、キャリア形成が望まれるのかについて、また副業や開業を含めた心理職の働き方の様々について紹介し、シンポジスト間での討論とそれを受けたフロアとのディスカッションができればと考えています。

本シンポジウム後、18時~21時(予定)の時間帯で、一般社団法人国際心理支援協会5周年(前身のMEDI心理カウンセリング大阪からは10周年)記念パーティーを行います。基本的にはご招待の方にご出席いただく形ですが、本シンポジウムを会場で受講される予定の方には、抽選で10名様のみご招待いたします。
本シンポジウムのシンポジストほか、公認心理師、臨床心理士、精神科医、大学教授など様々な方にお越しいただき、参加者の方の交流会としてもお楽しみいただければと考えております。

*抽選にご応募されるかどうかは、お申し込み時にご自身でお選びいただけます。
*抽選の当落については、2020年4月中にメールにてお知らせの予定です。
*周年記念パーティーは、リッツカールトン大阪で行う予定です。
*当選された方は、当日シンポジウム受付にて参加費5,000円のお支払いが必要です。ご承知の上お申し込みください。

形式:会場受講、ウェビナー受講(PCやスマホ、タブレットでの視聴)
日時:2020年5月9日(土) 10時〜16時(昼休憩と適宜休憩あり)
場所:梅田スカイビル会議室
料金:4,500円(税込,会場受講、ウェビナーとも同額)
講師:浅井伸彦(国際心理支援協会)、小山秀之(NPO法人PeerNet)、その他講師交渉中
定員:100名(会場受講),100名(ウェビナー受講)
備考:臨床心理士ポイント申請予定
お申し込み・お問い合わせなど詳しくは:https://ipsa.or.jp/training/graduate-school/2245/
一般社団法人国際心理支援協会(info@medi-counseling.com)

—-講演・シンポジウム概要—-

10時〜12時半(2時間半)
・15分×4プレゼン=60分
・60分間のシンポジスト対談
・30分間のフロアとの質疑応答
・心理職の待遇はなぜ良くならないのか?〜日本の心理職を取り巻く制度と環境から考える〜
・心理職の待遇はなぜ良くならないのか?〜心理職のモデルケースの比較から〜
・5領域(医療・教育・福祉・産業・司法)において、それぞれ必要とされる心理職(人材)
・心理職のキャリア形成〜心理職の様々な働き方のカタチ〜

12時半〜13時半 昼休憩

13時半〜16時(2時間半) 後半
・15分×3プレゼン=45分
・45分間のシンポジスト対談
・15分間のフロアとの質疑応答
-心理職の副業やスキルアップ学習〜土日やスキマ時間の活用〜
-心理職の副業〜インターネット時代に心理職にできること〜
-私設相談(開業)という選択肢と可能性

・各シンポジストよりラストコメント
・全体の質疑応答
・クロージング

(2)オープンダイアローグの Jaakko Seikkula氏(ヤーコ・セイックラ氏)来日講演&ワークショップ

この度、一般社団法人国際心理支援協会の5周年記念、前身であるMEDI心理カウンセリングの10周年記念として、オープンダイアローグのJaakko Seikkula氏に来日いただけることとなりました。

昨今世界中を騒がせている新型コロナウィルスの懸念について、Jaakko氏は「コロナウィルスでやむを得ず来られなくならない限り、日本には行く」とおっしゃっていますが、昨今の動向も考えると延期についても考えざるを得なくなってきました。(2020年4月中旬には結論を出す予定です)

ただし、延期になった場合においても、ぜひとも開催は行いたい所存です。すでにお振込みになった方や、今後お申し込みいただく方に関しましては、延期となってしまった場合においても、あらかじめ座席を確保させていただく形を取りたいと考えております。
詳細とお申込み方法については下記のURLをご覧ください:

オープンダイアローグの Jaakko Seikkula氏(ヤーコ・セイックラ氏)来日講演&ワークショップ→延期

(3)家族療法入門・初級講座

【家族療法入門講座(2日間完結)】
日程:2020年7月18日〜19日(土日)
時間:10時〜16時50分頃を予定
定員:30名(最低催行人数あり)
講師:浅井 伸彦(一般社団法人国際心理支援協会)
場所:連合会館205号(東京都千代田区神田駿河台3丁目2−11)
参加費:1日あたり9,500円(2日で19,000円)*2日間連続受講の方を優先。
参加対象:臨床心理士、公認心理師、大学院生、対人援助職の方
お申し込み・お問い合わせなど詳しくは:https://ipsa.or.jp/training/family-therapy/2163/
一般社団法人国際心理支援協会(info@medi-counseling.com)

【家族療法初級講座(入門講座2日間を参加した方が、この講座を4日間以上受けることで初級を修了可能)】
日程:
2020年8月2日(日)・11月29日(日)@東京
2020年8月9日(日)・11月 1日(日)@大阪
(2021年以降の開催については、随時発表予定)
時間:13時30分〜16時30分を予定
定員:20名(最低催行人数あり)
講師:浅井 伸彦(一般社団法人国際心理支援協会)
場所:
[東京]連合会館(東京都千代田区神田駿河台3丁目2−11)
[大阪]国際心理支援協会(大阪市北区西天満6-2-14-403号)
参加費:1日あたり9,500円(参加5回目以降は割引予定)
参加対象:弊法人主催の家族療法入門講座を2日間とも参加された方(2019年開催のものでも可)。
お申し込み・お問い合わせなど詳しくは:https://ipsa.or.jp/training/family-therapy/2163/
一般社団法人国際心理支援協会(info@medi-counseling.com)

4.臨床こぼれ話

桜も咲き、新生活が始まろうとしています。
新しい職場や学校でも規則やルールがあると思いますが、それらは私たちを守るために存在しています。
たとえば、カウンセリングの時間にも制限があり、開始時間と終了時間が定められています。また、場所も原則としていつも同じところで行います。クライエントさんの中には、他の人にはなかなか言いづらいことを、カウンセリングの時に打ち明けてくださる方も少なくありません。こうした大切なお話をお聴かせいただくのに、整った環境を提供することも、カウンセリングの役割であると考えています。また、お話をする中では少なからず嫌なことも思い出されます。それが、いつでも、どこでも、どのくらいでもと場所も時間の制限もなく長時間に渡ると、お話しするクライエントさんにとっても負担感や疲労の度合いが高くなってしまう可能性があり、セラピスト側は収拾がつかなくなってしまうというリスクが、双方にそれぞれあると私は思っています。
最近読んだ『禅マインド ビギナーズ・マインド』の中では、規則があることの重要性を述べており、禅の世界においても、規則は必ず必要であるということ、そもそもすべて好き勝手にできることが、自由というわけではないとの記載がありました(ご興味おありの方はぜひ、お読みください)。
誰かと何か大きな契約を結ぶ時には(例:雇用関係を結ぶ時、家を借りる時など)、必ず規則やルールのようなものがあるはずです。それらはどちらか一方だけではなく、双方を守るために必要な事柄なのだろうと、新しい季節に改めて感じました。
(文責:福原)

5.役立ち豆知識

世界的に新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、少し話題を広げて犬のコロナウイルス感染についてのお話をします。犬のコロナウイルス感染症は腸炎を主症状とする感染症として知られていました。新型コロナウイルスについては、これまでに、飼っている犬に感染があったとの発表が何例かされており、人から犬等の動物に感染する可能性が示唆されています。しかし、厚生労働省は「現時点で新型コロナウイルスが動物から人に感染 した事例は見つかっていない」と発表しており、国際獣疫事務局も「人から感染した動物がこのウイルスを拡散する役割を担うという証拠はない」としています。
しかしながら、犬等の動物と人は、人獣共通感染症として知られる病気を共有することがあることも事実です。新型コロナウイルスへの対策に限らず、動物を触った際は手を洗う、過度な接触を避けるなど、通常の感染症対策として行っている一般的な衛生管理を実施することが望ましいと言えるでしょう。
(文責:中山)

■あとがき
今は、世界中みんなが耐える時、助け合う時です。
このような環境においても、陽の光にあたったり栄養や睡眠をしっかりとるなど免疫力を高め、
この苦難を乗り越えていきましょう。

ご要望などございましたら、弊法人ホームページのお問合せフォームから、ご意見等お寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人国際心理支援協会

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