最近は暖かい日が時折あり、だんだんと春が感じられますね。
暖かくなるのは嬉しいですが、花粉に悩むお方もおられるかと思います。

目次

1.IPSA新着情報/心理学ニュース
2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ
3.臨床こぼれ話
4.その他公認心理師に関する情報
5.役立ち豆知識

1.IPSA新着情報/心理学ニュース

続・現任者講習会の募集について

今回の国際心理支援協会2月、3月の募集分については、すでに終了した博多会場、今後開かれる東京会場(3/2,3,3/9,10)、浜松会場(3/21-24)の計3会場のみです。4月以降の現任者講習会開催にあたっては、厚生労働省より実施要領が出されてからの正式な申請手続き開始となります。

現時点では、実施要領が出されておりませんので、4月〜今年いっぱいの予定の中で、現在可能な範囲で申請準備をしておりましたが、厚生労働省の現任者講習会ホームページには、以下のような表記がなされました。

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※平成31年4月以降で、第2回公認心理師試験の受験申込に間に合う講習会の開催予定はございません。それ以降の開催時期は未定です。決定次第お知らせいたします。
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上記から、当然現任者講習会は第2回公認心理師試験の受験申込に間に合う講習会の開催されない可能性が非常に高いと思われます。ここでは、あくまで「予定はございません」としか書かれていませんので、「今後予定ができる可能性がある」と読めなくもありませんが、現時点(2019年3月9日)で4月〜5月開催に関する実施要領が出ていないということは、行政の手続きに時間がかかることを鑑みますと、行われない可能性が非常に高いのではないかと予想されます。

弊法人としましては、実施要領が出次第、メルマガにて皆様に「現任者講習会を申請可能な月日(期間)について」お伝えしたいと思います。
ただし、「実際にどの日程に、どこで行うか」「実際に指定がなされるか」については、厚生労働省の指導により、指定されるまで詳しくお伝えできませんので、その旨ご容赦のほどよろしくお願いいたします。

ストレスチェック実施者養成研修(進捗中、今しばらくお待ちください)

同じく、こちらも3月中に要項をお知らせできるよう、準備を整えております。今しばらくおまちくださいませ。

2.研修会・講習会・ワークショップ等のお知らせ

公認心理師試験対策講座(特別講座:事例問題・基礎心理学 / 統計講座:推測統計学・心理学研究法)

2019年公認心理師試験対策 特別講座(1日完結)

講師:浅井伸彦、伊藤之彦ほか
料金:受講料:16,200円(うち税1,200円)*テキスト代は別。各自ご購入の上お越しください。
場所
【東京】TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原(東京都千代⽥区外神⽥1-7-5 フロントプレイス秋葉原3F)
【大阪】IPSA心理学大学院予備校(大阪府大阪市北区西天満6-2-14-403)
日時
【東京】4月14日10時半〜16時予定(昼休憩1時間含む)
【大阪】4月14日10時半〜16時予定(昼休憩1時間含む)
定員:東京144名程度、大阪60名程度
使用テキスト:公認心理師試験対策標準テキスト ’19~’20年版
内容:事例問題対策・基礎心理学

2019年公認心理師試験対策 統計講座(2日完結)

講師:大浦真一(東京担当)、小山秀之(大阪担当)
受講料:10,800円(うち税800円)*テキスト代は別。各自ご購入の上お越しください。

場所
【東京】TKP品川カンファレンスセンター(東京都港区高輪3丁目26番33号 京急第10ビル)
【大阪】IPSA心理学大学院予備校(大阪府大阪市北区西天満6-2-14-403)
日時
【東京】5月18日・19日の11時〜17時(昼休憩1時間含む)合計10時間
【大阪】5月11日・12日の11時〜17時(昼休憩1時間含む)合計10時間

定員:東京30名程度 大阪30名程度(ただし心理系大学院受験生と合同)
使用テキスト:公認心理師試験対策標準テキスト ’19~’20年版
内容:推測統計学全般、心理学研究法

上記について、その他詳細やお申込みはこちらをご参照ください。
https://ipsa-yobiko.com/curriculum2/

アンケートご協力のお願い

一般社団法人国際心理支援協会では、臨床の基礎スキルアップ講座やそれぞれの心理療法・心理検査のスキルアップ講座を、単発講座あるいは複数日でのトレーニングとして開催を検討しています。どのような講座のニーズがあるかについて調査を行っておりますので、アンケートにご協力いただければ幸いです。

また、関連会社のIPSA心理学大学院予備校では、公認心理師試験対策講座を今年も行う予定です。つきましては、希望についてアンケートがございますので、こちらについてもご興味をいただける方はアンケートにご協力いただければ幸いです。

公認心理師試験対策講座の希望アンケート
https://jp.surveymonkey.com/r/7VLTTJX

公認心理師・臨床心理士・医師・院生のための臨床トレーニング講座アンケート
https://jp.surveymonkey.com/r/7L6M62W

掲出済み・募集中のトレーニング

以下は、前回までに掲出済みの内容で、現在もなお募集中のものです。ご興味いただける方はリンク先をご覧ください。

オープンダイアローグ基礎トレーニングについて

http://www.cp-information.com/?p=2995

マインドフルネスセミナーの開催について

第1回マインドフルネス・ベースド・認知行動療法トレーニングコース2019
https://ipsa.or.jp/training/mindfullness/926/

3.臨床こぼれ話

心理師としての成長の仕方

現任者講習会や公認心理師対策講座などを行っていると、「『○○療法』や『○○検査』とかではなく、まず臨床(カウンセリング)を行う上での基礎を学びたいが、どういうところに行けばいいか?」というご質問をよくいただきます。
実際わたし達、臨床心理士はどのようにしてきたかというと、様々な書籍を読んで学び、大学院でいくつかの講義を受けたりゼミに入ったり、附属相談室や実習先、卒業後の就労先で経験を積んできました。また、それと同時にスーパービジョン(SV)を受けたり、興味のある学会や研修会に行ったりと、とにかく興味のあるものをがむしゃらに進めてきた印象があります。

ただ、ふと「確かに系統だった学習をできるところは無いなぁ」と考えました。どちらかというと臨床心理士は「職人気質的」なところあったことから、系統だっての学びを進める場があまりありませんでした。大学院は研究機関ですので、臨床のトレーニングはメインとは言えませんし、講義も大学教員の専門に偏ってしまうため、トレーニング機関とは言えないのです。

そこで、現在さまざまな先生方(現場の臨床家や大学教員を中心)にお声掛けし、魅力的な系統的トレーニングの場の創立に向けて計画を進めております。
第一線の先生方や大学で教えておられる先生方に無駄なく学べる、現任者講習会や対策講座以上の楽しい講座を開始したいと思っています。
早くて、次回あるいは、次々回には、全体の青写真をお示しすることができるかと思いますので、ご興味をお持ちいただければ幸いです。

4.その他公認心理師に関する情報

一般社団法人国際心理支援協会の関連企業である、株式会社Cutting edgeが運営する「IPSA心理学大学院予備校」による「公認心理師試験対策標準テキスト ’19~’20年版(秀和システム)」が、3月1日刊行されました。刊行より6日で増刷が決定しておりますので、一時的に在庫がなくなっても、すぐに補充できる形で出版社で印刷を行う予定です。

本書の特長は色々ありますが、もっとも大きな特長としては、
昨年9月の公認心理師試験と、12月の追加試験の両方の内容を踏まえて執筆されているため、本書を覚えれば昨年の試験で満点近くが取れるように工夫したことです。
また、事例問題の解き方のコツなどについても盛り込んでいるので、事例問題・一般問題の両方に関して対策をすることが出いるように作られています。
現在出版されている公認心理師系のテキストの中では、それら実際の試験の内容を含んだ網羅した唯一のテキストと思われます。
IPSA心理学大学院予備校で行われる公認心理師対策講座も、これを元にしながら学習法、要点に焦点を当てて、進めていきたいと考えています。

参考URL: https://www.amazon.co.jp/dp/4798056286/

5月中旬〜下旬ごろには、昨年の2回の公認心理師試験の解説を含めた「公認心理師試験予想問題集(仮)」も刊行予定ですので、どうぞしばらくお待ち下さいね。

5.役立ち豆知識

自然に囲まれて育った子のほうが精神疾患にかかりにくい?

先日、このような記事を見かけました。
「(以下、引用)自然に囲まれて育った子どもは、緑が少ない地域で育った子と比べると後にさまざまな精神疾患にかかるリスクが最大で55%低いことがこのほど行われた調査で明らかになった。(引用終わり)」

つまり、自然(緑)の少ない地域で育った子どもと、自然(緑)の多い地域で育った子どもでは、後者の方が精神疾患にかかるリスクが低い、という結果でした。
本記事では、このように結論づけています。

「(以下、引用) 精神疾患に関しては、知的障害や拒食症、強迫神経症、うつ病、双極性障害、気分障害、薬物乱用など18のタイプについて調べた。これらの疾患をそれぞれ、子どもの頃に住んでいた地域に緑が少なかったケースと多かったケースで比較したところ、知的障害と統合失調症を除くすべての精神疾患について、緑が少ない地域に住んでいた子の方が発病するリスクが15〜55%高いという結果が出た。
原因は前述の通りはっきりしていないものの、研究主任のクリスティン・エンゲマン氏は米メディア「クオーツ」に対し、騒音、空気汚染、感染病、好ましくない社会経済的な状況といった要素は精神疾患を発病させるリスクを高めると説明。都会には子どもたちがストレスを発散できる場所も少ないと指摘する。「子どもたちにとって、学校から帰ったら大きな庭があったり公園に行ったりすることができれば、心の余裕をもっと早く取り戻す助けになるかもしれない」と同氏は説明している。 (引用終わり)」

この記事をどのように読むことができるでしょうか?「自然に囲まれて育った=緑が多ければいい」では無いかもしれません。
自然というのは緑も含めて自然です。人工的な公園を街中に作ればいいってものでもないと思われます。自然はありのままである状態。人間が手を加えれば人工的な自然になってしまうのです。
自然により近い状態は、健康により近づける条件という仮説は、昔ギリシャの哲学者であるヒポクラテスも唱えていました。
人間はいろんなものを実験室的に、恣意的に分割しすぎました。交絡変数を極力排除して、純粋な一変数だけの影響を見たい気持ちはわかりますが、そのような実験室で再現なされる現象は、あくまで実験室内部でのみ起こる現象であって、自然界・実際の生活の中では起こりえないフィクションであることが多いといえるでしょう。「科学」や「エビデンス」で切り分けて考える「わかりやすさ」のために犠牲になった、「全体性」を大切にする必要があります。

本来の「自然の状態」に戻していくことは、簡単なようで難しいと思われます。確かにウィルスや細菌から身を守れるようになったことは医学の発展によるものです。
ですが、本来わたし達人間が持っている「自己治癒力」や「自己成長力」を信じて、クライエント・患者様をエンパワーしていくことは、心理師にできる専門性につながるのではないでしょうか。

参照URL:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/03/post-11806.php

【あとがき】
最近のニュースでは、昨年度の花粉が少ないスギの苗木の生産量は、前年度の2倍近い、およそ1000万本に上る見通しとなったと報道がされていました。
同じニュースで報道されていたわけではありませんが、年間1000万本超のペースで植えることができたとしても、すべて植え替えるには700年近くの時間が必要となる・・・という試算があるようです。
花粉杉の消滅を待つより、マスクでの予防や、ヨーグルトなどで地道な体質改善に励んだほうがよさそうですね!

その他ご要望などございましたら、弊法人ホームページのお問合せフォームから、ご意見等お寄せいただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。